公開日: 2022/12/08
更新日: 2022/12/08
ニューモデルとなり新たに登場した、スズキのアドレス125。長年の大ベストセラーがついに完全モデルチェンジということで、外観は一切合切変わりました。先行してインドで発売されていたモデルに、改めて「アドレス」の名前を冠付けて発売されたということで、だいぶ丸くなったのが印象的です。
今までのアドレスだと、フロントはアグレッシブで尖がったイメージでしたが、ちょっとクビレを帯びて、メッキパーツなんかも使ってます。紹介しているバイクはボルドーのツヤ消しタイプのカラーですが、高級感のあるスクーターとなっております。
そして、驚くべきは装備重量がなんと105kg!今、いろんな環境性能、騒音対策で車両が重くなってしまう中、バッテリーを積んでもオイルが入っていても105kg。めちゃくちゃ軽いです。
アドレスと言えば真骨頂はやはりコンパクトさですよね。日常使いにも最適で、本当に熱烈なファンの方が多い。コンパクトでキビキビ走り、スクーターとして荷物は積めるしヘルメットは入るし、いろんなところにフックが付いていて二人乗りも楽ちんです!
では、またがってみたいと思います。私のスペックは身長160cmの手足が短めでございます。シート高が770mmと、スクーターとしては高くもなく低くもなくという感じですが、横に並ぶと今までのアドレスと違うのがシートの「縦幅」です。おそらく荷物がしっかり入るプラス、二人乗りした際に後ろの人も快適にという設計になっているのだと思います。
今までどおりフルフラットシートなので、前からでも後ろからでもすっと乗り込めますね。ハンドルはだいぶコンパクトな位置で、ライダーの乗車位置にかなり近いです。
シートの真ん中辺りに座りましたが、踏み替えの時にどんな足つきになるかというと、太ももあたりが膨らんでいるので、だいぶつま先つんつんですね。ですが、めちゃくちゃ軽いので何の心配もないです。シートは結構グリップする感じで、高級な生地感の表皮になっております。シートのデザインそのものにエッジはないので、踏み替えも非常に楽ちんです。
またがった状態からスタンドを払います。スタンドが上から見えていて、便利なツノがちゃんと出ているので、つま先も伸ばす必要がないぐらい、シートの下に足を降ろしたらすぐに届きます。往年の楽ちん軽快なアドレス125の足つきです。
最近、狭い駅前の駐車場なんかに停める時に「センタースタンドを掛けてください」って書いてあったりします。アドレスはセンタースタンドが標準装備なので、そういったときに便利!実際にセンタースタンドを掛かけてみましょう。
右手でグラブバーを持って、左のグリップで支えて上げます。最初が重く感じますが、実際には重いというより力の掛ける位置かな。後ろに向かってちょっと押してあげると、アドレスの軽さのまま掛けることができます。
車体を起こしてみると、重心がコンパクトに真ん中に詰まっているので、ぐらっとしても不安感が一切ないです。指だけで支えられるんじゃないかな。すごく軽く感じます。
では狭いところに寄せることを想定してやってみましょう。ハンドルをいっぱい切ってみますが、切れ角も今までのアドレスと同じくめちゃくちゃ切れます。自分の方に傾けても何の不安もないですね。少し壁際に寄せ過ぎちゃったんですけど、あっという間に寄せられました。
やっぱり最小回転半径がだいぶ小さいので、例えば駐車場で狭いとこに停めなきゃいけない時は本当に便利!お買い物バイクとして大変優秀だと思います。ハンドルミラーもすごくコンパクトなので狭い場所でこの幅が非常に扱いやすいと思います。
スズキ新型「アドレス125」の発表会で、改めて情報を仕入れました!
アドレスは今までのデザインよりだいぶクラシカルで、ヨーロピアンなデザインになりましたが、スズキさん曰く「蘭・薔薇なんです。」とのこと。
かつて蘭、薔薇、ジェンマなどの50ccスクーターがありましたが、そちらを意識したスズキ的なジェントルスタイルになっているのかと思います。
そして注目は脅威の燃費力!ガソリンタンクがリア側に振られたということで、タンク容量が5Lもあります。40km/L超えるのは当たり前で50kmぐらい走るという話もあります。今回もそれに匹敵する低燃費となっています。
今回は試乗NGだったので、またの機会にお届けしたいと思います!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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ガソリンタンクがリア側に振られたことで、タンク容量5Lを確保
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