ホンダニューモデル

トランザルプが「XL750」として20年振りに復活! オンオフ、あらゆるシーンでの走りの楽しさを追求

公開日: 2023/05/15

更新日: 2023/05/19

ホンダは5月11日、ハーベストテラス八ヶ岳(山梨県)でニューモデル「XL750 TRANSALP(以下、トランザルプ)」の報道試乗会を開催した。

“Adventure Touring 日常から世界一周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー”

「XL750 TRANSALP」純正用品装備車
「XL750 TRANSALP」純正用品装備車

トランザルプは“Adventure Touring 日常から世界一周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー”をコンセプトに開発されたモデル。2002年のシリーズ販売終了から20年の時を経て、1987年に発売された初代トランザルプ600Vのスタイリングをブラッシュアップしつつ、最新機能を装備して復活を果たした。

トランザルプは、既存モデルの構成や部品の共通化ではなく、構想段階から適用車種を設定し、ゼロから開発することによって各モデルのコンセプトなどを実現する “750FUN新アーキテクチャー”という手法を採用。同モデルは、スポーツネイキッドスタイルの「CB750 HORNET」とエンジンやフレームの一部などを共有しつつ、それぞれ専用の仕様を開発することで、異なるコンセプトを具現化している。

トランザルプはモトクロッサー由来のCRFではなく、XLの血統を引き継ぐ最新モデル

「XL750 TRANSALP」開発チーム
「XL750 TRANSALP」開発チーム

エンジンは、新開発の軽量コンパクトで高出力な水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒エンジンを搭載。新機構の渦ダクトを採用することで、力強いトルクとパルス感を発揮し、スムーズに吹け上がる出力特性を実現している。また車体は車重の軽量化や、左右それぞれ42度のハンドル切れ角の設定などにより、細い路地や林道でも気軽にUターンができる車格と取り回し性を実現。ダートなどの悪路を安心して走るための「GRAVEL(グラベル)」というライディングモードも搭載しており、市街地や高速道路、ワインディングだけでなく、オフロードなどあらゆるシーンで走りを楽しむことができる。

トランザルプについて、開発責任者の佐藤方哉さんは次のように説明する。

「トランザルプはモトクロッサー由来のCRFではなく、XLの血統を引き継ぐ最新機種です。復活にあたっては、1986年に登場した初代モデルから続く、経験やスキルを問わずあらゆるシーンで楽しむことができるXLの提供価値を織り込んでいます。雨でも、風でも、夜中でも、トランザルプとともに出会う道は、すべてのライダーにとって明るい道であり、楽しい道となることを願っています」

トランザルプは5月25日よりHonda Dreamで発売を開始する。メーカー希望小売価格(税込)は126万5000円。カラーはロスホワイトのみ。

小林ゆきさんによる試乗インプレ

ワインディングからダート走行まで試乗しましたが、本当に乗りやすいので、太鼓判を押しておきます! 私のような身長(160㎝)の方でも、大型のアドベンチャーモデルに乗りたいという情熱があれば、すぐに慣れるので、気負いせずに乗ることができると思います。

試乗していて一番すごいな、と感じたのがトラクションコントロールです。ダート走行時にGRAVELモードを試しましたが、オフロードに慣れていない人でも運転が上手になったような感覚になると思います。穴ボコに突っ込んでもトラコンがなんとかしてくれる、という安心感がありました。オフロードだけでなく、オンロード性能も素晴らしいオールマイティなモデルなので、大型バイクビギナーで、アドベンチャーモデルが気になっている方には、このトランザルプをオススメしたいです。




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