公開日: 2023/06/16
更新日: 2023/06/29
ロー&ロングな車体にNinja400ベースのエンジンを搭載した新型「エリミネーター」を、バイクジャーナリストの小林ゆきさんとBDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが試乗インプレしました!
カワサキが改めてクルーザー系のものを出すにあたって、どんな排気量でどんなエンジンなのか本当に注目だったのですが、今回400ccということで、普通二輪免許でも乗れてしまう排気量。そして、Ninja400系統の2気筒水冷のエンジンを積んでいます。カワサキは4気筒マルチのイメージが強かったのですが、2気筒エンジンも非常に歴史が長くてファンが多いので、カワサキならではなのかなと思っています!
走りだして50m程度で、スゴク良いと思いました。何が良いのかと言うと、まず自然なポジションと必要十分なトルクフル、そして軽さ!またがってバイクを直立させる時も感動的な軽さです。どのぐらい軽いかと言いますと、なんと装備重量178kg! 軽さからくる楽しさというのが今回のニューモデルの肝なのかなと思います。今までのクルーザー、アメリカンタイプのバイクは、やはり大きくて重さを追求しているモデルが多かったのですが、今回エリミネーターが逆に行ったのがなかなか面白いと思います!
交差点を曲がる時にエリミネーターらしさを感じた部分が、フロントのタイヤの太さ。若干太いタイヤを履いているのですが、その辺が大きめのクルーザーに乗っている感を演出しているので、低速で曲がる時と、左右に中速でコーナリングしている感覚が違います。
そしてサスペンションは、ブレーキと連動して結構分かりやすく動く印象です。モーターサイクルらしさということで、今回ツインショックが選ばれております。右から見ても左から見てもサスペンションが外側に剥き出しで、それこそがモーターサイクルらしさだというカワサキの答えですね。
郊外の道なので、先程から意外と道がボコボコしているんですが、そこをサスペンションが前後とも仕事をしてくれています。クルーザーって言うと、やっぱり直線をいかにゆったりと楽しく走れるかが肝だと思いますが、だからこそいい仕事をするサスペンションを付けて設定しているんだなと思います。
非常にエンジンの良さを感じながら、高速道路を走っております。
隠れた大ベストセラーNnja400のエンジンってこんな優秀なんだなと思うところは、トルクフルなエンジンに加えてシフトのフィーリングが本当に緻密。優しく上がったり下がったりするエンジンになっています。後はクラッチの繋ぎ。出力や減速方向、スロットルを戻した時のバックトルクが、しっかり制御されて、ギクシャク感が全然ないですね!
そして風当たりですが、1番風を受ける頭や肩に全く風が当たらなくて、私の体格だと脇の下辺りに風が逃げていきます。タンクの形状やヘッドライトの位置関係が結構効いているのかな。何100kmも走るようなツーリングをしたとしても、首周りや肩周りから来る疲れはだいぶ軽減されるのではないでしょうか。
せっかくのクルーザーなので、ライダーから見える風景がどうなのかというと、ハンドルは広く、少し高い位置に設定されています。ミラーは手元の真上ぐらいにあるので、横幅が大分狭く抑えられている感じ。ロングという意味では、そういったデザインにわざわざしているんでしょうね。私の体格でもスゴク見やすくて、少し左右を見るだけで結構広い視覚が得られます。
高速道路を走っていると直進安定性がとても優れていると感じますが、一般道や峠道だとスポーティーに走れそうなハンドリングで面白いです!
モーターサイクルショーで見た時にスゴい形が格好よくて、気になっていたバイクでした! 普段は前傾姿勢のバイクに乗ることが多いんですけど、直立姿勢がスゴく楽ですね。ハンドルの位置も遠すぎず、腕が伸びきっていないので、楽な姿勢で乗車できています!
小回りも効いて、慣れてくるとコーナーも楽しい! 緩やかなカーブだったら、ちょっと曲げるだけですんなり行ってくれて、体がちゃんと一緒に曲がっていて楽しいです。あとミラーが見やすい! 結構後方まで見えるので、後ろから追跡車があったりとかしたらホント確認しやすいです。 追跡される事は無いと思いますがそれくらい見やすいです!(笑)
【試乗インプレまとめ】
小林 乗った感想を一言で言うなら、ちょうどいいクルーザーが出てきたんだなということで、非常に楽しませていただきました!
竹川 スゴい乗車姿勢が楽で、ミラーもバッチリ見えて、足つきが良いので自分でバックしていけるんですよね!乗りやすいし、運転もスゴク楽な1台でした! 最初から普通に乗れたので、どうしよう・・・みたいな不安もなく、本当に乗りやすかったです。取り回しが苦手なのでまたがったままバッグとか普段全然できないんですけど、私の力でも重さを感じずしっかり足を着いて乗れました!
小林 バックできるというと、またがった状態で実は私も両足が着きます。やっぱりバイクって立ちゴケして倒しちゃって壊れてもう走れませんが一番悲しいことなので、そういう意味ではベタベタ足が付く状態で方向転換できるのは、初心者の方・小柄な方・体力が不安な方とかは、まずこれで慣れるといいと思います!
竹川 お母さんのバイクを借りて乗ったりするんですけど、アメリカンバイクなんでやっぱり自分じゃなかなか動かすのが大変で親に頼っちゃうので、自分の力で動かせるのは本当に安心ですね。
小林 とっつき、非常にいいバイクだと思います。ずっと実績のあるカワサキのツインエンジンなのでトルク感とかパワー感も十分で、とても楽しかったです。非常にエリミネーターらしさだと思いますが、ハンドリングが少しスポーティーな走りとかも楽しめました!
竹川 峠やコーナリングも走ってて楽しかったです!スポーツタイプのバイクと違うので、曲がる時とか大回りしちゃうんじゃないかなって不安だったんですよね。でも慣れてくると本当にコーナリングが楽しくて、山の方を走ったりしても気持ちいいと思います。非常に楽しめる新型のエリミネーターでした!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
◎小林ゆきブログ
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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◎びわこのゆうか
竹川由華さんも試乗!
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