ホンダスズキカワサキヤマハイベント注目

Japan Mobility Showプレスブリーフィング

公開日: 2023/12/04

更新日: 2023/12/04

4年ぶりに開催され、10月26日から11月5日までの会期中に111万2000人が訪れた『JAPAN MOBILITY SHOW』。この記事では、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキの国内4メーカーのプレスブリーフィングの様子を紹介する。

ホンダ 三部敏宏社長

ホンダ 三部敏宏社長
ホンダ 三部敏宏社長

「出来なかったことを可能に」。これが「人の可能性を拡張する」価値

ホンダブースでは、「東京モーターショー」から「JAPAN MOBILITY SHOW」への進化を踏まえ、ホンダの考える多様なモビリティの現在、そして未来を展示する。ホンダはモビリティメーカーとして様々な価値を提供してきた。そして「夢」を原動力とし、成長してきた。

夢をカタチにしたモビリティは、「時間や空間などの制約から解放」し、「人の能力と可能性を拡張」していくもの。これがホンダの本質的価値だ。

私たちは移動することで新しい人や景色と出会い、新しい発見をし、世界が広がっていく。一方、移動には様々な制約も伴う。時間の問題や移動だけに時間を費やされてしまうこと、移動手段がなく移動自体が困難なこともある。こうした制約から人々を解放し、自由な移動の喜びを提供したい。様々なモビリティによって「出来なかったことが可能になる」。これが「人の可能性を拡張する」という価値だ。

ヤマハ 日髙祥博社長

ヤマハ 日髙祥博社長
ヤマハ 日髙祥博社長

カーボンニュートラル実現のためには、電動以外の選択肢も必要

パンデミックにより世界は移動を制限された。それまでの“あたりまえ”がそうでなくなり、人が人らしさを保つことさえ難しく感じることがあった。いまは、この、“あたりまえ”の日常を散り戻そうとしている。ヤマハは人々の可能性を拡げるため、モビリティの存在を際立たせ、その機能を拡張していきたい。

二輪はできなかったことができるようになる喜びを実感できるモビリティだ。モノ作りが変わるという意味では「協創」も一つのカタチ。ENEOSホールディングスと二輪4メーカーで設立したバッテリーシェアリングのGACHACOがそうだ。一方、カーボンニュートラルを目指していくうえでは、電動以外の選択肢も必要。水素エネルギーは有効な手段の一つだ。国内4メーカーは水素エンジンの基礎研究を目的とした技術研究組合を設立した。その一方でヤマハらしさを発揮し続けることにも執着したい。

スズキ 鈴木俊宏社長

スズキ 鈴木俊宏社長
スズキ 鈴木俊宏社長

マルチパスウェイでのカーボンニュートラルの実現に挑戦

今年で創立103年を迎えたスズキは、『将来のカーボンニュートラルに向けた多様な取り組みを、スズキらしいモビリティやサービスで提供する』というメッセージと共に、ワクワクを体感できるブース展示・演出とした。

東京モーターショーは今回から、JAPAN MOBILITY SHOWとなった。スズキもこれまでの枠にとらわれず、空飛ぶクルマや電動パーソナルモビリティなど、様々な異業種企業と協力し、ユーザーに新たなモビリティを提案する。また、新たな挑戦としては、カーボンニュートラルへの取り組みは欠かせない。各国の状況に適した方法は何か。その解決のため、各地に赴き答えを見つけた。EVはもちろん、CNGやCBG、水素など、マルチパスウェイでのカーボンニュートラルの実現に挑戦する。

カワサキ 伊藤浩社長

カワサキ 伊藤浩社長
カワサキ 伊藤浩社長

カワサキ初の電動モーターサイクル「Ninja e-1」などを発売

本年は、カワサキのモーターサイクル事業70周年を迎える。これを節目にブランドロゴも新しくした。カワサキは、『伝統と革新』をブランドコアのひとつとしている。今回のショーでは、この『伝統と革新』とともに、商品を紹介する。

昨年11月、カーボンニュートラル実現に向けた方針と、プロトタイプを発表したが、その量産モデルとして、カワサキ初の電動モーターサイクル「Ninja e-1」と、ハイブリッドモデル「Ninja7Hybrid」を紹介する。また、水素エンジンや水素燃料エンジン実験車(モックアップ)も展示している。また、HySE(水素小型モビリティ・エンジン技術研究組合)の一員として、「ダカール2024」参加による研究活動に水素エンジンを供給している。新しいエネルギーの可能性を見ていただきたい。



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