ヤマハビジネス

着せ替えモビリティ!? 共創パートナーを求め、ヤマハが『東京オートサロン2024』に初出展

公開日: 2024/02/02

更新日: 2024/02/06

ヤマハは1月12日から14日にかけ、千葉県千葉市の幕張メッセで開催された『東京オートサロン2024(以下、オートサロン)』に出展した。同社がこのイベントに出展するのは今回が初めてのこととなる。

出展した製品は、小型低速EVの汎用プラットフォーム『YAMAHA MOTOR PLATFORM CONCEPT(ヤマハ・モーター・プラットフォーム・コンセプト。以下、YMPC)』。ヤマハは『小さなEVを、社会を変える力に』をテーマに、オートサロンに出展。すでに共創パートナーとなっている企業が開発中のプロトモデル7機種が会場に並んだ。

このYMPCは、1〜2人乗りの電動低速パーソナルモビリティ用としての利用が想定されており、車体を複数連結したりバッテリーが複数搭載できたりなど、用途・目的に合わせて仕様変更の自由度や汎用性を高めた作りとなっているのが大きな特徴だ。バッテリーに採用されているのはホンダの『Honda Mobile POWER Pack e:』となっている。

Concept 682(プロトタイプ)
Concept 682(プロトタイプ)

出展車両にも実にバラエティ豊かなモデルが並んだ。一部を紹介すると、マリンレジャーに特化した2人乗り電動モビリティのプロトタイプ『Concept 310』。リゾート向け1人乗り電動モビリティ『Concept 350(プロトタイプ)』。ヤマハのレーシングマシンを思い起こさせるカラーリングが印象的なホースライド型四輪駆動電動モビリティ『Concept 682(プロトタイプ/写真参照)』など。

YMPCはプラットフォームなので、簡単にいえば車両の土台。ケーキに例えると、スポンジ部分をヤマハが担当してデコレーションを共創パートナーが受け持ち、コンプリート車両としてユーザーに提供する。ヤマハが全てを作るのではなく、共創パートナーのアイデアや得意分野を盛り込んだ車両とすることで多様化するニーズに対応することができるのだ。

ヤマハはオートサロン出展を通し、活動領域を問わず、幅広いアイデアやこれからの共創・協業パートナーの探索を進めていく。



ヤマハ記事一覧二輪ビジネス関連記事一覧

SE Ranking

人気記事ランキング

学校の先生の残業代、約50年ぶりにアップ。キッカケは公立学校教員の長時間労働

学校の先生の長時間労働が問題となっている。2023年、文部科学省が小中学校の教員3万5000名に対し勤務実...


【独断セレクト】ライダーにオススメのパーツ4選!

BDSレポート編集部が独断でセレクトした「コレってちょっといいんじゃないの!?」というアイテムをご紹...


二輪自動車整備士の講師が教えるバイクメンテ教室! ~ブレーキ編~

日常点検、皆さんやられてますか? 危険なトラブルの早期発見になる非常に重要なことです。今回は【ブレ...


2002年創業のサイドカー専門店、ブリストルドックスの専門スキルを紐解く

一般のカスタムのようにパーツをボルトオンすれば完成するほど、サイドカーの製作は甘くはない。東京都...


2023年新車国内出荷台数 ~原一、10万台を割り込んだが原二の躍進で37万9800台と前年比3.0%のプラス~

2023年の新車国内出荷台数は国内4メーカー合わせて37万9800台(速報値・二輪車新聞社調べ)。原付一種が...


藤原かんいちのイラストでつづる400ccバイク30選「ホンダ VF400R」

1982年、ホンダは世界初の水冷90度V型エンジンのVT250を発売。高性能、軽量、コンパクトなスポーツモデ...


ヤマハ「XSR900」試乗インプレ!でっかいけど足つき良好!

バイクジャーナリストの小林ゆきさんが、2022年にフルモデルチェンジを行ったヤマハXSR900を試乗インプ...


原付一種の新たな枠組み策定を巡る討論加速。2025年11月以降、原付一種はどうなる?

昨年11月、原付一種を除く継続生産車は「第四次排ガス規制」適用の期限を迎えた。これに伴い、ホンダの...


ペダルのついているその乗り物は『自転車』? それとも『原動機付自転車』?

今年1月26日から6月23日までの150日間、第213回の通常国会が開かれている。そこには数々の法案が提出さ...


SUZUKI「Vストローム250SX」足つきインプレ! ~ローシート&標準シート比較~

スポーツアドベンチャーツアラーのスズキ「Vストローム250SX」を、バイクジャーナリストの小林ゆきさん...