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BDSバイクセンサーのアクセス数から分析! 2023年の人気バイクランキング

公開日: 2024/03/20

更新日: 2024/03/21

2022年4月にオープンしたバイク&パーツ検索サイト「BDSバイクセンサー」。テレビCMの放送をはじめ、イベント出展やラジオ出演などのプロモーション活動を通じて、知名度は高まり続けている。

リリースから3年目を迎えようとしているBDSバイクセンサーだが、2023年12月末日の掲載台数は4万4103台。2022年12月末日は2万8609台であったため、1年間で1万5494台(54%)増加した。また、加盟店数をはじめ、ユーザーがページを閲覧した回数を示すアクセス数や、在庫確認や見積依頼、電話などの問い合わせ数も上昇しているため、より多くのユーザーにご利用いただいていることが伺える。

今回は上記のように、2023年に大きく飛躍したBDSバイクセンサーにおいて、そのモデルがどれくらい人気なのかを知る指標となるアクセス数に注目。「新車国内出荷台数」および「新車全国販売台数」(二輪車新聞社調べ)と見比べながら、クラスごとにどの車両のアクセス数が多かったのかを確認していく。

原付一種トップは「JOG」。根強い人気の「モンキー」もランクイン

原付一種トップは「JOG」。根強い人気の「モンキー」もランクイン
原付一種トップは「JOG」。根強い人気の「モンキー」もランクイン

さて、2023年における各クラスのアクセスランキングを見ていくと、原付一種は1位が「JOG」、2位が「ビーノ」、3位が「モンキー」、4位が「スーパーカブ50」、5位が「ジョルノ」と続く。1位の「JOG」に関しては、2ストローク/4ストロークエンジンのモデル、キャブ/FIモデルなど、様々なバリエーションの車両が900台以上掲載されている。ユーザーは走行距離や外装の程度など、好みの1台を見つけることができるため、アクセス数は多くなっているのだろう。

実際に「JOG」を販売する加盟店Aに、その人気ぶりについて聞いてみると、「JOGは幅広い年齢層から、毎年安定した需要があります。ここ数年はマットブラックやブルーといった、ツヤ消しのカラーが人気です」と、最近の傾向について語る。

新車国内出荷台数(同)によると、「JOG」は1万8700台。この他、車種ごとで多かったのは、「タクト」が1万6600台、「ビーノ」が8700台、「レッツ」が8400台、「ギア」が6100台、「スーパーカブ」が5900台と続く。この数字は新車に関するデータではあるが、出荷台数が多いということは、それだけその車両は高人気であるということ。そのため、出荷台数で上位にランクインしているモデルについては、中古車需要も高いと考えられる。

また、原付一種クラスのアクセス数ランキングで注目したいのが「モンキー」。同モデルは2017年に生産終了となっているが、「モンキーミーティング」が毎年開催されるなど、根強いファンがいることがアクセス数からも伺えるのだ。

原付一種については、小誌で既報の通り、2023年の出荷台数(同)が前年比で28.2%の大幅ダウン。ついに10万台を割り込み、トップシェアを原付二種に譲るカタチとなった。けれども依然、新車販売台数の約1/4を占めていることには変わりない。昨年12月、警察庁より「新基準原付」に関する報告書が発表された。2025年11月以降に発売される車両に新たな排ガス規制が新基準として適用される。今年は今後の動向を見極める年となりそうなので、動向には注視したい。

原付二種はレジャーモデルが多数ランクイン。今年はヤマハ「XSR125」の動向にも注目

原付二種はレジャーモデルが多数ランクイン。今年はヤマハ「XSR125」の動向にも注目
原付二種はレジャーモデルが多数ランクイン。今年はヤマハ「XSR125」の動向にも注目

原付二種の1位は「PCX125」、2位は「クロスカブ110」、3位は「CT125・ハンターカブ」、4位は「スーパーカブ110」、5位は「グロム」となっている。また、表を見て分かるように、ベスト10の中で9位までをホンダが独占するという結果となった。これは出荷台数(同)にも表れており、原付二種15万0400台のうち、73.1%に当たる11万台強をホンダが占めている。

人気モデルの出荷台数(同)を見てみると、「CT125・ハンターカブ」が1万8600台、「PCX125」が1万8500台、「スーパーカブ」が1万0300台、「クロスカブ110」と「ディオ110」が9200台、「ダックス125」が8900台。他メーカーでは、「アクシスZ」が6000台、「JOG125」が5300台、「アヴェニス125」が4000台となっている。

いまから10年ほど前、原付二種と言えば「PCX125」はもちろん、「トリシティ125」「ディオ110」「シグナスX」「アドレスV125」といった、スクータータイプが高い人気を誇り、“通勤快足”として利用されていた。けれども、現在は「クロスカブ110」「CT125・ハンターカブ」など需要が強まり、趣味利用のモデルとしての使い方に変化しつつある。

原付二種も多く販売している前述の加盟店Aは、次のように話す。

「いまは、スクーターモデルよりも、クロスカブやハンターカブなどのレジャーモデルが人気です。これらのモデルはコロナ禍で注目を浴び、人気に火が付きましたが、需要はいまも続いています。ウチでは、学生や20代のお客さんはクロスカブ、60代以上のお客さんは懐かしさもあってかハンターカブやDAX125を購入することが多いです」

今年、原付二種で注目したいのがヤマハのモデル。同社は大阪・東京・名古屋で開催されるモーターサイクルショーにおいて、今年のブーステーマを“125㏄から広がるバイクライフ”と設定していることから、同クラスモデル販売への力の入れようを伺うことができる。

特に「XSR125」は、セレクトショップ「FREAK’S STORE」とPRコラボをするなど、プロモーション活動も積極的に行っている。同モデルについては、BDSバイクセンサーのYouTubeチャンネルでも、足つきインプレ動画が14万回以上の再生数となっていることからも、注目度の高さを伺うことができる。発売が開始された昨年は600台であったが、今年は出荷台数ランキングで上位にランクインするほど、売れるのではないだろうか。

ニューモデルの台頭目立つ軽二輪。海外メーカーのモデルにも注目

ニューモデルの台頭目立つ軽二輪。海外メーカーのモデルにも注目
ニューモデルの台頭目立つ軽二輪。海外メーカーのモデルにも注目

軽二輪の1位は「レブル250」、2位は「YZF-R25」、3位は「CBR250R R」、4位は「NINJA250RR」、5位は「Vストローム250」と続く。「レブル250」のアクセス数は、全クラスの中でトップを記録。また、販売台数(同)は1万2724台で、6年連続で1位を獲得しており、軽二輪クラスで唯一の1万台超えとなっている。やはり、コロナ禍におけるバイクブームの再燃を象徴するモデルは、足つきや取り回しの良さから女性人気も高く、いまだ多くのユーザーから指示を集めていることが伺える。

この他、車種ごとで販売台数(同)が多かったのは、「PCX160」が5892台、「ADV160」が5333台。また、昨年5月に発売された「CL250」が4316台と躍進を見せた。ホンダ以外では、昨年8月に発売の「Vストローム250SX」が1647台と、ニューモデルの台頭も目立つカタチとなった。

今年は、発売時期は未定だが、昨年のジャパンモビリティーショーでワールドプレミアされたカワサキの「W230」と「MEGURO S1」に高い注目が集まっている。同社は今年発売予定と発表しているため、来年のランキングではどの位置にランクインするか楽しみだ。

さらに、昨年より軽二輪クラスは海外メーカーのモデルが続々と登場している。ハーレーダビッドソンの「X350」をはじめ、トライアンフの「Speed400」「Srambler400X」、ロイヤルエンフィールドの「HUNTER350」などは、アクセス数および販売台数でランクインが期待できそうなため、海外メーカーのモデルにも注目だ。

不動の人気を誇る「SR400」、生産終了後もアクセス数1位を獲得

不動の人気を誇る「SR400」、生産終了後もアクセス数1位を獲得
不動の人気を誇る「SR400」、生産終了後もアクセス数1位を獲得

小型二輪の1位は「SR400」、2位は「Z900RS」、3位は「NINJA400」、4位は「GB350」、5位は「CB400 SUPERFOUR」と続く。販売台数(同)では、「Z900RS」が5605台、「GB350」が5065台、「エリミネーター」が4016台、「FXLRSソフテイルローライダー」が3632台、「レブル1100」が3282台、「NINJA400」が2905台となっている。

小型二輪の中で注目すべきは「SR400」。生産が終了しているにも関わらず、あるいは終了しているからこそであろうが、アクセス数で1位を獲得していることより、不動の人気ぶりを伺うことができる。

同モデルを扱う加盟店Bは、販売する上でのポイントを次のように説明する。

「SR400は人気が高く、コンスタントに売れているモデルです。ウチでは、インジェクション化された2010年以降のモデルを扱うようにしています。これは、キャブ車だとエンジンを掛けるのが難しく、乗り手を選ぶからです。インジェクションモデルは、女性でも簡単にキックを掛けられるようになったので、人を選ばない。そのため、オススメしやすいのです」

また、前述の加盟店Aは、「店頭に並べたり、WEBに掲載したらすぐに問い合わせ」が来る」とも話している。

ここまで、BDSバイクセンサーの各クラスのアクセス数を見てきたが、出荷・販売台数が多いモデルに関しては、それだけユーザーからの注目度が高いということ。アクセス数が多いことが、問い合わせ数に直接結び付くわけではないが、問い合わせに繋げるためには、自店の掲載ページにアクセスしてもらうことが何よりも重要となる。そのためにも、アクセス数で上位のモデルを扱ってみる、あるいは在庫を拡充してみても面白いかもしれない。

BDSは3月から大阪・東京・名古屋で開催されるモーターサイクルショーにブースを出展し、BDSバイクセンサーのさらなる知名度の向上を目指していく。また、使いやすさを求め、新機能を追加していく。今年もご期待いただきたい。



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