公開日: 2025/09/04
更新日: 2025/09/15
世界のユニークなバイクブランドを取り扱う東京都足立区のウイングフットは、往年のバイクファンなら誰もが知るイギリスの老舗ブランド『BSA』の652ccビッグシングルエンジンを搭載した『GOLD STAR』のデリバリーを開始した。また、このほかにも中国の新興ブランド『BENDA』からは、250ccとは思えない迫力のあるクルーザーモデル『NAPOLEONBOB 250』も登場を控えている。同車は、10月頃から予約受付を開始する予定だ。
■ブランド/BSA ■モデル/GOLD STAR
『BSA』の創業は1861年。160年以上の歴史を持つブランドだ。当初は銃器製造の組合として結成され、二輪部門が設立されたのは1903年。二輪部門だけでも120年以上の歴史を有する老舗中の老舗ブランド。1953年に会社を分離し、『BSA Motorcycles Ltd.』を設立。2016年には、インドのマヒンドラグループの子会社『クラシックレジェンズ』が買収し、マヒンドラグループの傘下に入る。その後、4年前の2021年、久しぶりにニューモデルを発表した。
歴史を追うだけでも文字数が足りなくなりそうなので、非常にザックリとだが、創業から現在に至るまでの経緯を振り返ってみた。そして2025年、ウイングフットが日本市場に『GOLD STAR(ゴールドスター)』を投入した。
同車の特徴と言えるのが、652ccの水冷・単気筒・DOHC・4バルブ・ツインプラグの、ロータックス製エンジンをベースに新設計されたビッグシングルエンジン。最高出力は45hp/6500rpm、最大トルクは55Nm/4000rpm。この排気量で単気筒エンジンというのは珍しいので、ビッグシングル独特の鼓動感が楽しめる。
その他、メーターを逆につけたような針が下に動く2連メーター、フィンの切られたエンジン、前ゴールドスターのフレームデザインを踏襲したグースネック、タイミングカバーデザインを踏襲したオイルフィルターカバー、36本スポークとアルミリムのホイールなどがクラシカルな雰囲気を醸し出す。
しかし、さすがは今の新型車。小型化されたLEDウインカー、AタイプとCタイプが装備されたUSBコネクタ、車体左中央部には12Vの電源ソケット、前後ともに確実なストッピングパワーが得られるブレンボのABSブレーキシステムなど、現代っぽい装備もしっかりと採用・装備されている。
価格はボディカラーで違いがあるが、税込の車両本体が122万1000円から135万3000円。他ブランドのレトロな大型バイクと比べても競争力のある価格帯となっている。
今後、650ccのスクランブラー、350ccのバンタムも導入予定。現在、BSA取扱店はウイングフットを含めて8店。取扱店は募集中だが、「商圏がかぶらないようにしています」とのことなので、早い者勝ちだ。ただし、「分解整備の行える店」が条件の一つとなっている。
■ブランド/BENDA ■モデル/NAPOLEONBOB 250
ウイングフットにはBSA・ゴールドスターの取材に伺ったのだが、パッと目についたのが中国の新興ブランド『BENDA(ベンダ)』の『NAPOLEONBOB 250(ナポレオンボブ250)』。
フロントのマルチリンクサスペンションからして他を威圧するような迫力がある。タイヤも太く、フロントは130/80-18、リアは160/70-18。シート高748mmで足つき性も良い。全長は2333mmと、かなり長い。ハーレーダビッドソンの『BREAKOUT(ブレイクアウト)』と比べても42mm短いだけ。
エンジンは249ccの水冷Vツインエンジン。最高出力19kw/9000rpm、最大トルク25Nm/5500rpm。250クルーザーの場合、エンジン周りがスッキリしすぎてややさびしい印象となってしまうことがあるが、ナポレオンボブはギッシリ感があり、そこも迫力ポイントのひとつ。メーターはデジタルだが、アナログのようなデザイン。ABSやトラクションコントロールシステムも備えるなど、いまどきの技術は各所に採用されている。
まだ、正式にいつ日本市場に導入するかは未定だが、「10月頃には予約を開始したい」とのこと。募集も「まずは一度、問い合わせてください」とのことだ。
《問い合わせ》 ウイングフット株式会社 https://wingfoot.co.jp/
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