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Ducati「750SS」がBDSオークションの初セリ限定コレクションコーナーに出品!

公開日: 2025/12/22

更新日: 2025/12/23

2026年1月7日に開催されるBDSオークションの初セリ限定コレクションコーナーに、ドゥカティ「750SS(おそらく1974年)」がコレクションコーナーに出品されます! この限定コーナーは、1989年以前のモデル、もしくは希少性が高いとBDSが認めた車両のみが出品。バイクジャーナリストの小林ゆきさんがレポートします!

「CB750FOUR」「TZR250SPR」「R67/2 サイドカー」も出品!

コレクションコーナーには「CB750FOUR」「TZR250SPR」「R67/2 サイドカー」も出品!
コレクションコーナーには「CB750FOUR」「TZR250SPR」「R67/2 サイドカー」も出品!

バイクジャーナリストの小林ゆきです。本日は、プレミアムオークションの紹介の中でも、非常に特別なマシンたちをご紹介いたします。

今回は、2026年1月7日の「初セリ」に開催される、プレミアムオークション内の「コレクションコーナー」に出品される特別な車両を先出しでご紹介します。この「コレクションコーナー」は、1989年以前のモデルであり、かつ特に希少性が高いとBDSが認めた車両のみが出品されるコーナーです。

以前、私がこのコーナーでホンダの「NR750」を紹介した際には、驚くべき価格で落札され、エンジン始動も可能な状態であったことから、BDSのみならずバイク業界全体が震撼するほどの大きな話題となりました。そして2026年にも、それに劣らない驚くべきマシンが用意されています。

まず、ホンダが世界に誇る名車「CB750FOUR」です。こちらは非常に状態が良く保たれています。続いて、ヤマハの「TZR250SPR」、さらに日本では極めて希少なBMWの「R67/2 サイドカー」も出品される予定です。

現代に続くドゥカティの「Lツイン・スーパースポーツ」の基となったモデル「750SS」

現代に続くドゥカティの「Lツイン・スーパースポーツ」の基となったモデル「750SS」
現代に続くドゥカティの「Lツイン・スーパースポーツ」の基となったモデル「750SS」

そして、皆さんお待たせいたしました。もう、お宝中のお宝となっております、ドゥカティの「750SS」です。現代に続くドゥカティの「Lツイン・スーパースポーツ」の基となったモデルです。1974年式はいわゆる「イモラ・レプリカ」と呼ばれ、「DESMO」とタンクに書いてあるのですが、デスモドロミック機構が搭載されていたんですね。当時1970年代ですが、アメリカのデイトナやフランスなどで耐久レースが始まり、4ストロークのレースも段々人気になっていった、そんな時代の車両です。

販売店様申告によると、約40年前に日本へ輸入されて以来、一度も登録・走行されていない未登録車両です。

車両の状態は、かなりオリジナルに近い状態を保っていますが、一部カスタムや、磨きによる色味の変化が見受けられます。当時の日本車では実現できなかったFRP製の燃料タンクやエンジン、コンチ製のマフラーなど見どころが満載です。

メーターはスピードメーターとタコメーターの2連メーターになっております。当時最高級とされたイギリスのスミス製です。距離はキロメーター計となっております。走行距離はメーター上で約2万4000kmです。

おそらく1974年式であればヘッドライトのハイ・ロー切り替えスイッチがあるはずですが、無いのでカスタムが施されています。トップブリッジはイタリアのマルゾッキ製ですが、本来の黒色からサンドブラスト加工を施したような質感に変化しています。ステアリングダンパーは手でねじ込むタイプです。

足回りですがフロントフォークのアウターチューブはおそらく元の色は黒色ですが、異なるためサンドブラストもしくは塗装されているのかもしれません。ブレーキ周りもキャリパーの交換やメッシュホースへの変更がなされているようです。足回りは全体的に手が加えられているのではないかと思います。

露出したロッドや、外向きのファンネル仕様となったデロルト製キャブレーターなど、往年の当時を偲ばせるような機構がもう見た目でわかるのがこのバイクのかっこよさだと思います。エンジンは非常に美しく、目立った錆や傷みも見られません。ただし、40年間走行していないため、現時点ではエンジンの始動確認は行われていないとのことです。

特別な許可を得て「750SS」にまたがってみた!

特別な許可を得て「750SS」にまたがってみた!
特別な許可を得て「750SS」にまたがってみた!

出品店様から特別に許可をいただき、この「750SS」にまたがらせていただきました。70年代を思わせる長いタンクと、リアタイヤに重心が乗るような独特のライディングポジションです。当時のグランプリレーサーもこのような感じだったのではないかと思います。

BDS加盟店の皆様は、ぜひ初セリの際に詳細なスペックをご確認ください。また、本車両を狙っている一般のお客様は、ぜひ加盟店様へお声がけいただければと思います。

2026年1月7日の初セリでは、この他にも多数の車両が出品される予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。バイクジャーナリストの小林ゆきでした!

【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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特別な許可を得て「750SS」にまたがってみた!



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