公開日: 2026/02/03
更新日: 2026/02/09
2月に入ると、街の様々な場所で「バレンタイン」の文字をよく目にするようになる。バレンタインデーといえば、女性が男性に想いを伝えるためにチョコを渡す日と認識している人が多いだろう。この文化の始まりは諸説あるが、3世紀のローマ帝国が発祥という説が有力。
当時のローマ帝国では、皇帝クラウディウス2世が、家庭を築くことが戦場に向かう兵士の士気低下につながるとして結婚を禁止していた。これに反対したキリスト教の司祭ウァレンティヌスは皇帝の命に背き、ひそかに挙式を執り行っていた。これが原因となり、ウァレンティヌスは269年2月14日に処刑されるが、その後、「聖バレンタイン」として崇められるようになる。殉教した2月14日は、次第に愛を誓い合う日へと変化し、現在のバレンタイン文化に発展していった。
このような歴史的背景をもつバレンタインデーだが、海外と日本では、その文化に違いが見られる。世界各国のバレンタイン事情に目を向けてみると、男性が女性にプレゼントするという国が多いのだ。例えばアメリカでは、花束やジュエリー、メッセージカードなどを男性が女性に贈る日となっている。
また、他の国とは少し違った文化を持つ国もある。イギリスでは、バレンタインデーに相手への愛を込めたカードを匿名で贈ることで、ひそかに想いを伝えるのだという。このように、バレンタインデーは世界中で、様々な形で大切な人に愛を届ける日となっている。
話を日本のバレンタインデーへと戻そう。日本では、女性から男性へチョコをプレゼントするのが主流だが、これは独自の文化である。1932年、洋菓子メーカーのモロゾフは国内で初めて「バレンタインデーにチョコレートを贈る」という習慣を紹介。1935年には、英字新聞で日本初のバレンタインチョコの広告を掲載した。
また、1958年にはメリーチョコレートが都内の百貨店でバレンタインフェアを開催。これを皮切りに、様々な菓子メーカーが参入し、現在のチョコを贈るという日本独自の文化が根付いていったのだ。
そんなバレンタインデーは近年、好きな相手にプレゼントする「本命チョコ」や、周囲の人に配る「義理チョコ」以外にも、新たな楽しみ方が定着しつつある。自分へのご褒美として購入する「自分チョコ」や、好きなアイドルやキャラクターといった、自分の“推し”のために買う「推しチョコ」など、贈る相手が多様化しているのである。
特に、推しチョコは世間からの関心も高く、東急百貨店では「あなたはなにいろ?推し色バレンタイン」と銘打ち、様々なチョコを紹介する特設サイトを公開しているほか、大手百貨店や菓子メーカーも推し活に絡めた宣伝や企画を展開している。
バレンタインデーが近付けば、チョコの需要が高まるとともに、魅力あふれる商品が次々に販売されていく。今年は好きな人への贈り物としてだけでなく、自分へのご褒美や推し活など、例年とは違った楽しみ方で2月14日を過ごしてみてはいかがだろうか。
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