公開日: 2026/04/15
更新日: 2026/04/17
極めてスムーズな自動変速で話題を呼んでいるBMWの新システム「ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)」が搭載されたR1300Rを、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが試乗! 第一弾は、足つき&取り回し&極低速走行インプレをお届けします!
本日は、ASA(オートメイティッド・シフト・アシスタント)の試乗ということでやってきました。ASAとは、クラッチレバーがなかったり、クラッチ操作がいらずに運転できるBMWの新システムです。R1300Rに乗るのは初めてなので、そのインプレも含めて進めていきます。
まずは足つきインプレです。私の身長は160cmで、手足はRSタイチさん公認で短めです。またがってみると、左足の母指球が完全につき、膝に少し余裕もあります。感覚としては、普段乗っているGPZ900R(シート高790mm)に近く、真ん中に座った状態で片足の母指球はしっかりつきます。
私がまたがった感触で想像するに、シート高は800mm前後だと思われますが、数字以上にシートの前方や太ももの内側が細く削られたデザインになっており、人間工学的に工夫されています。サイドスタンドはかなり前方にありますが、サイドスタンド自体にエッジが作ってあるので、短足の私でも工夫すれば出し入れ可能です。車両重量は244kgで、サイドスタンドが掛かっている状態で起こす時は少し重さを感じますが、一度起こしてしまうと重心の高さの割に軽く感じます。実際に起こしてみると、むしろ重心が低い位置にあるような感覚さえあります。
次に取り回しですが、バーハンドルが比較的高めの位置にあるため、自然に握ることができます。フロント周りに独特の大きさがありますが、ちょうど今、シートのへこみの間にいますので、それを利用して押しております。
ハンドルが広いため、腕の短い私には少し押しづらい面もありますが、バイクを立てて押すと非常に楽です。動き出してしまえばバイクがバランスを取ってくれる感覚があり、小柄な人でも取り回しはそこまで苦ではないんじゃないかなと思います。
次に、ASAの極低速走行などを試します。エンジンをかけると、ボクサーツイン特有の右に持っていかれる感覚があり、BMWらしさを感じます。まずはM(マニュアル)モードで発進しましたが、速度に応じてギアが制限されるようで、低速では3速に上がらない仕組みになっています。D(ドライブ)モードはオートマで、基本的に2速で走行するようです。
Dモードで一本橋のような極低速走行(時速2〜3km程度)を試します。リアブレーキをガッと踏みながら極低速で走行すると、結構ハンドルが重くなります。今時速3kmぐらいですが、ステアリングダンパーが効いている状態で、時速2kmになってもなかなか1速に落ちません。止まる直前に「D1」と表示されます。ゼロ発進からなら1速を保ってくれるので、これだったら上手い人は一本橋を1分間とか行けると思います。スラローム動作では、ハンドルはだいぶクイックです。
低速での定常円旋回も試しましたが、マニュアル車のようなギクシャク感は多少あるものの、非常に自然で、何よりエンストをしないのが大きな利点です。2速での極低速走行はバイクが寝すぎず、エンストの心配が全くありません。
最後に、ニュートラルには自分で踏んで入れます。他のメーカーのクラッチレスバイクにも乗っていますが、マニュアル車に慣れた人でも違和感は少なく、バイクの意図がすぐに伝わってくるため非常に掴みやすいです。DモードでもMモードでも、すぐに使いこなせるようになりますし、一本橋や定常円旋回も不安なく乗りこなせると感じました!
極低速走行でもエンストの心配が全くない!
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