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ブリヂストンハイパースポーツタイヤ「S23」をスリップサイン出るまで試乗インプレ! 忖度なし! 現在3200km【第一弾】

公開日: 2026/07/16

更新日: 2026/07/23

NC700Xで年間2万kmを走る、BDSテクニカルスクール講師の井田安彦が、また忖度なしの「スリップサイン出るまで試乗インプレ」に挑戦します! 今回はブリヂストンのハイパースポーツタイヤ『S23』です! 第一弾は3200km走った状態をインプレします!

使った中で一番驚いているのはウェット性能!

使った中で一番驚いているのはウェット性能!
使った中で一番驚いているのはウェット性能!

皆さん、こんにちは。二輪専門の整備士養成講習の講師をやっております、BDSテクニカルスクールの井田と申します!

今回はタイヤの話になります。以前、ブリヂストン様より提供いただいたタイヤの長期インプレッション動画を公開いたしました。その際は、タイヤの寿命や使用感について検証しましたが、そのテストが終了したため、今回は新たにスポーツタイヤのテストを開始することとなりました。使用するタイヤは、ブリヂストンのハイパースポーツタイヤ「S23」です。

この「S23」はスポーツタイヤに分類されます。スポーツライディングを楽しみたい方や、サーキットに初めて行く方におすすめです。ツーリングで長距離を走ることよりも、スポーツライディングやサーキット走行を目的としたタイヤになります。実際に使ってみた印象は、以前使っていたT33との比較が大きいです。現在は約3200km使用しており、用途はほぼ通勤ですが、そのうち80kmほど1回サーキット走行を行いました。袖ヶ浦を走りました。

雨の日も乗っていますし、オフロードコースへ遊びに行くまでの砂利道などもこれで走っています。使った中で一番驚いているのはウェット性能です。スポーツタイヤはウェット性能がそれほど高くないイメージが正直ありました。台風の日に冠水しているような場所を走った際も、タイヤが浮くような感じは一切なく普通に走れました。「パルスグルーブ」という溝の設計が、街乗りで使う部分にしっかり配置されており、水はけ能力を発揮しています。スポーツタイヤ特有の尖った形状も、水を掻き分けるのに役立っている印象です。

交換してすぐにサーキットを走りましたが、非常に軽快です。ツーリングタイヤが安定感重視でどっしりしているのに対し、このタイヤはバイクが軽くなったように感じます。ヒラヒラしますが不安定ではなく、しっかりしています。BDSの敷地内でも普段の街乗りではできないことを試してみました。まっすぐ走っている状態でハンドルを揺らしたりしましたが、グリップ感がしっかり伝わってきます。倒し込む時がやはり違います。軽快感があってスラロームの時によっこらしょという感じが全くなく、ヒラヒラ行きます。それでもタイヤからのインフォメーションはきちんと伝わってきます。

ABSが介入せずにリアが浮くほどフロントブレーキを効かせることができた!

ABSが介入せずにリアが浮くほどフロントブレーキを効かせることができた!
ABSが介入せずにリアが浮くほどフロントブレーキを効かせることができた!

一番驚いたのは、ブレーキ性能が上がっていることです。私のバイク「NC700X」は700ccの割にシングルディスクでブレーキ性能はそれほど高くありません。BDSの敷地内で急制動テストをしたところ、ABSが介入せずにリアが浮くほどフロントブレーキを効かせることができました。普通のタイヤではなかなかできないことです。全く不安がなく、コントロールができて危ない感じもありませんでした。タイヤの性能が車体のパフォーマンスを引き上げたり引き下げたり、タイヤ次第なのだとよく分かりました。

新品時の溝はフロント約4mm、リア約6mmでした。3200km走行後は、フロントが約3mm、リアが約4mmになっています。計算すると1万kmは持たないかもしれません。今の使い方のままだと、おそらく8000kmから9000kmほどでどちらかのスリップサインが出るのではないかという見立てです。偏摩耗の兆候はどうしても出ます。溝がある部分は硬さが変わり、剛性が落ちる部分がよく動きます。そこが温まりやすい反面、減りも若干早くなります。排水性を高めるための溝なのでネガティブな話ではありませんが、センター寄りよりも、サイドの一番よく使う部分が先に摩耗限度に来るのではないかと思います。タイヤの溝のエッジは綺麗です。

ツーリングモデルもライフは長かったですが、設計思想はしっかり入っています。ツーリングタイヤだと安定したまま倒れていく感じですが、このタイヤは寝かし込んでいくとコンパウンドが端に行くほど柔らかくなりグリップが高まります。サイドの方は溝を少なくして剛性をコントロールしており、サーキットでフルバンクさせても全く怖くありませんでした。

このオートバイではエンジンやブレーキのパフォーマンスよりもタイヤが勝っている状態なので、どの角度からアクセルを開けても不安がありません。サーキット走行はツーリングタイヤでもできますが、スポーティーな車両であればこちらの方が楽しいです。ライフは犠牲になりますが、スポーツ走行を気持ちよく走るならこちらの方が良いという印象です。サーキットでスポーツ走行をしたい方、走行会に頻繁に参加する方、自走で行く方には非常にオススメです。

S23とT33、どっちが良い?

S23とT33、どっちが良い?
S23とT33、どっちが良い?

S23とT33、どちらが良いかは好みや使い道によります。乗り味としてはどちらも悪くありませんが、軽快さは圧倒的に「S23」です。積極的にバイクを操るならS23の方が楽しいです。私もこの味付けは好きです。ツーリングに行って峠などに行くならS23の方が良いかもしれません。ただ、車両との相性もあります。重たいオートバイに軽快さが欲しいならS23が良いと思います。逆に軽快なハンドリングが怖いと思う方なら、T33の安定感がしっくりくるかもしれません。スーパースポーツのバイクでツーリングしたいなら、T33の方が、安定感が増して鋭すぎるハンドリングが中和されます。スーパースポーツにS23を履かせると、より特性が明確になります。私のバイクは元々だるな方なので、軽快なタイヤを履いてもいいと思います。

ツーリングタイヤで軽快なものもありますが、それは合いませんでした。ゴムの質のせいかもしれません。ゴムがある程度柔らかい方が、ハンドルを切った時のフィードバックが大きいです。硬いタイヤで軽快さを出すとフィードバックが薄れる気がするので、スポーティーなコンパウンドのゴムの硬さの方が、マッチングが良いと感じます。

私は普段、二輪の整備士養成講習の講師をしております。国家試験を取るための講習です。資格取得に興味がある方は、条件がありますが概要欄のリンクからBDSテクニカルスクールのホームページをご覧ください。

【BDSテクニカルスクール講師 井田安彦】 BDSテクニカルスクール講師
保有資格
2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、自動車検査員、二輪車安全運転指導員

★2・3級二輪自動車整備士を目指す方必見!
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BDSテクニカルスクールHP:https://www.bds.co.jp/technicalschool/

S23とT33、どっちが良い?



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