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VICTORY KISS。機能優先のウエアでは満足できないバイク乗りにお勧めしたいブランド

公開日: 2022/03/31

更新日: 2022/09/06

幅広い年代に支持されるアメリカンカジュアル・ブランド。伝統ある不変のデザインはそのままに、バイク乗りの要望に応える商品展開とは?

もっとカジュアルにバイクを楽しみたい!

今期モデルのRurikoさん、チャンネル登録約10万人の人気者バイク女子YouTuberである。
今期モデルのRurikoさん、チャンネル登録約10万人の人気者バイク女子YouTuberである。

現在はまるでバイクブームが再来したかのような状況である。注目すべき点は、以前のように特定のカテゴリーが人気を独占していないということ。ヒットモデルは存在していても、誰もが同じ嗜好に向かって流される訳ではない。そこがバイク業界としては難しいところだ。

近年のファッションと同様、バイク乗りも多様化の時代に入ったことは間違いない。しかも年齢や性別によって、バイク乗りは単純に分類できない。よって「何が今度は流行るのか?」という予測を立てるのは難しい。ブランドコンセプトをハッキリと示し、選択はユーザーに委ねるしかないのだ。

<center>洗えるレザーとして実用的で定評あるRizFly</center>
洗えるレザーとして実用的で定評あるRizFly

今回ご紹介するビクトリーキスは、いわゆる「完璧なバイクウエア」を好まず、アメリカンカジュアルに親しんでいるライダー層をターゲットにしている。ヒューストンやアヴィレックスなどは、既にミリタリーではその名を広く知られている老舗ブランド。但し、MA-1を筆頭とする人気のフライトジャケットは本来、遮蔽されたコクピットで着用するもの。そのままライディングで着用すると、防風・防寒面などに様々な不具合が生じるのである。ビクトリーキスがライセンス契約している商品は全て、ライディング用の機能がさりげなく加えられている。長年愛されているディテールを変更することなく、バイク乗りが欲する機能のみを付加しているのだ。

リッズフライは洗えるレザーという特殊な素材を使い、もっと気軽にレザーを楽しもうという、若者への提案である。気軽に、と言っても巷に溢れるフェイクレザーのチープさは微塵も感じない。革本来の重厚さは、あくまでバイク乗りのブランドであることをアピールしている。これまで革を敬遠していたバイク乗りを新たに取り込んでいる。

ビクトリーキス商品のビジュアル展開は若手のインフルエンサーを抜擢して、SNSなどを通して今の時代に合ったプロモーションを展開している。

バイクを降りても街中で自然に振舞える、そんな楽しさ。バイクに乗るファッションでは限定されてしまう行動範囲をビクトリーキスの商品なら一気に広げることができる。定番でありながら、斬新な切り口を持つ商品は、カジュアルの気楽さとライダーとして必要な機能を、絶妙なバランス感覚で融合させている。

バイクウエアとカジュアルブランドの間、そんなスタイルが現在のバイクブームに最もマッチしているのかもしれない。

ビクトリーキス

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