公開日: 2023/03/03
更新日: 2023/03/08
バイクは今、ユーザーのライフスタイルを彩るツールへとシフトしている。それは「バイクで○○をしたいから購入した」から、「○○をする時に、バイクだったらもっと楽しいよね」への変化ということ。人の数だけライフスタイルがあり、価値観がある。それに対応するには提案力が必要だ。誰もが知るバイクブランドではないが、「このバイク、面白そう」と思えるようなブランドを紹介する。
一般的に韓国と聞いてバイクを連想する人は、そう多くはないだろう。だが、ヒョースンの知名度は、それなりに高い。四輪のヒュンダイと同じく韓国の財閥であり、そのグループ企業『HYOSUNGMOTOR(ヒョースンモーター)』をルーツとする。日本では神奈川県の『株式会社サクコーポレーション』が総輸入元となり、『ヒョースンモーター・ジャパン』を展開し、車両を販売している。
現在は125ccの『GV125S』から300ccの『GV300S』までのクルーザータイプがラインアップされているが、2月にはVツイン・250ccエンジンを搭載した『GV250DRA』を4月に発売予定であることが発表された。
250ccのアメリカンやクルーザーのタイプだと『レブル250』が絶対的な人気を誇っているが、『GV250DRA』はVツインエンジン。そこが一つの訴求ポイントであり、強みにもなるだろう。
ヒョースンの購買層は20代が増えてきており、比率でも20代が最も多く約3割、40~60代の合計で約5割と、比較的若い世代に受けているブランドだ。また、足つき性の良さから女性人気も高く、ユーザー比率は約15%となっている。
画像ではその大きさが伝わりきらないと思うが、実物を見ると、ロー&ロングで驚きの迫力ボディを持っているのが『LEONARTMOTORCYCLES(レオンアート・モーターサイクルズ)』の『PILDER125(パイルダー125)』。
リヤタイヤの幅は190㎜。とても125ccとは思えない、迫力のフォルム。1000ccと言っても、信じる人は多いだろう。走行中、「これ、ホントに125ccなんですか?」と声をかけられることも少なくないという。
このほか、コンパクトなボディの『VESSEL125(ベッセル125)』などもあり、ユーザーのコア層は40代前後。女性ユーザー比率も2割ほどあるという。インパクトのあるモデルが揃うレオンアートは、セカンドバイクとしての人気も高い。
見た瞬間、「このデザインはヨーロッパでしょ」と思わせる、独特の雰囲気を持つイギリスの『SCOMADI(スコマディ)』。輸入元は、レオンアートと同じくウイングフット株式会社。
スコマディは2車種がラインアップされており、リアのサイド部が大胆にカットされたスポーティな印象の『Technica125i(テクニカ125i)』と、クラシカルなフォルムのヨーロピアンスクーターという印象の『TurismoTechnica125i(ツーリスモ・テクニカ125i)』。スチール製のボディワークは非常に質感が高く、艶やかさが違う。
テクニカ125iの試乗機会があったので乗ってみたが、エンジンはすこぶる元気。スロットルレスポンスもよく、ストレスなく走ることができた。難点を言えば、シート高。小柄な人だと気を使いそうだ。それを差し引いても、デザインや質感の高さはかなり目を引くので、一味違う原付二種スクーターに乗りたいという人に勧められる1台だ。
110ccのビジネスタイプながらもファッショナブルな『POPz110(ポップz110)』、クラシカルな『Legend250Twin3(レジェンド250ツイン3)』、フルカウルでシャープな顔つきの『DemonGR200R(デーモンGR200R)』など、様々なカテゴリーのモデルをラインアップする、タイのバイクメーカー『GPX』。日本の輸入元になっているのは、マフラーメーカーとして名高い大阪府の『有限会社月木レーシング』。同社が『GPXJAPAN株式会社』を運営している。
現在の人気車種は、ちょっとオシャレに乗りこなしたい、上品で上質な125ccスクーター『SCOMADI(スコマディ)』若年層への訴求力が抜群。20~30代がコアユーザー『GPX』『Legend250Twinシリーズ』と『DemonGR200Rシリーズ』。
GPXの大きな特徴は、20~30代の若年層がコアユーザーであるということ。女性ユーザー比率も高く、おおよそ3割が女性ユーザーだというから、若年層や女性への訴求力の高いブランドだと言える。
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