公開日: 2026/02/02
更新日: 2026/02/06
オーナーが修理を諦めていたスーパーカブ50カスタム(2002年式)を、BDSテクニカルスクール井田講師が修理します。第2話はついにエンジン始動! しかし、クランクケースに穴が・・・。埋められる? 交換必須?
第一弾の様子はコチラから https://www.bds.co.jp/bdsreport/detail1238.html
本来ならオイルレベルゲージの網模様になっているところの真ん中ぐらいまでにオイルが来なくてはいけないんですけど、オイルの量がちょっと少ないですね。とりあえず足しますか。
エンジンを掛けます。おっ! とりあえずかかりましたね。そして音が意外と静かかもしれない。エンジンがかからなかった理由ですね。一度エンジン止めましょうか。
あ! オイルがすごい漏れてきた。うわぁ~、だからオーナー諦めたんだね。スプロケットカバーの上でしょ? チェーンが切れてクランクケース割ってないといいんだけど...。あ! クランクケースに穴開いてるよ。チェーンが外れて。で、クランクケースの奥に。
クランクケースの穴が原因だよ。重症だね。これはもうチェーンが外れて内側に落ちちゃったんだよ。内側に落ちた状態で、チェーンが無理やり回ってギタギタに削って。ケースが駄目になってチェーンも切れたんだろうね。おかしいなって思ってる状態でアクセル開けたんだろうね、多分。ガキガキガキとかすごい音がして走らなくなって。
本体だから、クランクケースを溶接するって言ったら、開けて完全に脱脂して。ただクランクケースは鋳物だから、クランクケースの穴を埋めるの結構しんどいと思うんだよね。どうしようかな。エンジンを探すか。使える部品と使えない部品はあるけど、ケースは使えない。これ駄目だよ。ケースの部品出るのかな。
クランクケースの本体、中にミッションとかシャフトとか全部収まっている本体だから、結局エンジン全バラシて、新しいエンジン組むのと同じ、手順としては。エンジンフルオーバーホールと基本的には作業は同じになるかな。ケースが部品として出るんですかね。出なかったらちょっとやっぱり予備エンジンを。でもC50のカスタムって少ないからどうしようか。でもキャブは生き返ったからね。キャブは生き返ってエンジンがかかった。さあ、どうしようか。「To Be Continued」ですよ。
この動画では、二輪のメカニックから見た、少しマニアックな目線で色々情報を発信していきます。
前回キャブレターをやったんですけども、他にも駄目なところがありますので、そこも見て直していきたいと思います。早速なんですけれども、皆さんバイク前から見ていただくとお気づきですか。タイヤとフロントフォークの隙間が右と左で違いますよね。ということはトラブル抱えてるってことです。普通にハンドルまっすぐにして、タイヤがまっすぐじゃないっておかしいですよね。
なので、フロントフォークを今日は見ていきますね。あとですね、皆さん、カブのカスタムって実はブレーキもちょっと違うんですよ。この古いタイプのカブはボトムリンク式って言って、普通のフロントフォークと構造がそもそも違います。ブレーキをかけた時に、乗ったことある方分かると思うんですけれども、フロントが持ち上がる感じがします。そうならないように、このカスタムにはトルクロッドが付いています。
トルクロッドは何かというと、ドラムのパネルをこのアームが押さえてくれます。なので、アンチリフトっていう、フロントが持ち上がることが出づらいようになっているんですね。ですから、構造的にもヘッドライトが四角い、4速になっているだけでなく、実はこういったところもだいぶ豪華な作りになっているんですね。
ということで、フロント周りを分解していきたいなと思います。クッションユニットを外しましたけれども、ここの上のマウントの部分をブッシュって言うんですけども、ブッシュがやっぱりへたっていますね。予測通りでした。なので今回、部品買ってあります。あとで一緒に交換していきたいと思います。
それと、素性が分からない車両だったんで、やっぱりゴム部品が結構駄目になるんですよ。今ちょっと外しますけれども、トルクロッドの部品もやっぱりゴムなんですね。ゴムに金属のカラーが入ってるんですけれども、それも亀裂が入ってますんで、新しいもの買っておきました。そもそも交換した方がいいだろうなとは思ってたんでね。一応買っておきました。じゃあ変えていきましょう。
もう明らかにゴムブッシュとカラーの部分に隙間が開いちゃってますよね。ですから、その分カラーが動いちゃうってことですよね。ドライバーがありますんで、ゆすってみますが、こんなグズグズですからね。
要はカラーに負担がかかってグッと持ち上がってしまい、ゴムブッシュとカラーの間に隙間ができて、その分と左で高さに差が出てしまって、タイヤが斜めを向いちゃうということですね。なので今回はゴムブッシュとカラーを買いました。品版は袋の中央に書かれていますね。自分でやる方はなかなかいないかもしれませんけれども、もし交換したいよって方は、BDSバイクセンサー加盟店に言っていただいて、ご注文いただければと思います。
本当はプレス使うと楽なんだけど。あ、行けた。外れたね。クッションユニット上部の穴の中にゴムブッシュが入ってるんですけど、ゴムブッシュが長穴になっちゃってる状態ですよね。新品のゴムブッシュは長穴になっていません。で、これを入れるんですけれども、そのまま入れるっていうと結構大変だと思うんで、ちょっとだけシリコングリスを塗布してあげると滑りが良くなるので、やってみます。あ、すんなり入りましたね。
意外とスムーズにいったんで、やりたい方は自分で行けるかもしれないですね。ゴムブッシュにカラーを挿入する。その時にちゃんと硬さが。そう、この硬さが重要なんですよ。ちょっと駄目なやつと比較すると。全然違うんですね。分かりますかね。隙間がないですね。これが本来の形です。
とりあえずフロントが組み上がりました。ホイールちょっと回してみましょうか。なんかホイールが結構歪んでる感じしません? どっちにしろ、へたっていたからいいんですけど。ホイールもやんなくちゃ駄目かもしれないですね。これまた後日ちょっとやりましょうか。
じゃあとりあえず、色々外れてるんで、ブレーキワイヤーもつけて、一応移動できるようにしておきましょうか。ドラム単体としてはいい感じなんですけども、ワイヤーケーブルが今駄目なんで、ブレーキ一回かけちゃうと引きずっちゃいます。ブレーキレバーが戻っても中で引っかかっちゃうんで、ブレーキワイヤーを追加部品で注文しておきましょう。
フロント周りですけれども、とりあえずブレーキ周りメンテナンスして見ましたけれども、駄目なところが色々やっぱり分かってきましたね。今ちょっと動かさなくちゃいけないんで、タイヤ組みましたけれども、タイヤの向きは逆に組まなくちゃいけないのと、スポークの振れ取りはちょっとしなくちゃいけないですね。それと、メーターワイヤーのケーブルが結局戻ってこないので、ドラム自体には問題ないんですけれども、メーターワイヤーに不具合がありますので、一回かけると、かかりっぱなしになっちゃう。そこは変えていきたいと思います。
少しずつですけれども前進はしております。なので、気長に続報をお待ちいただければと思います。
私は普段、二輪専門の整備士講習やっております。色々メーカーさんに取材に行ったりとか、情報網ありますので、いろんな話を折り混ぜて、教科書の「なんでそうなってんの?」という部分まで深掘りして、講習の方やっております。ご興味ある方いましたら、是非、概要欄からリンク踏んでいただきたいと思います。ではまた次回の動画でお会いしましょう。ありがとうございました!
【BDSテクニカルスクール講師 井田安彦】 BDSテクニカルスクール講師
保有資格
2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、自動車検査員、二輪車安全運転指導員
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3年連続、3級二輪整備士国家試験で合格率100%を達成
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BDSテクニカルスクールHPhttps://www.bds.co.jp/technicalschool/
ホイールに歪み。ブレーキワイヤーも交換が必要
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