公開日: 2026/08/11
更新日: 2026/08/12
国内最大の二輪イベントである「第53回東京モーターサイクルショー(TMCS)」。今年は3月27日~29日の3日間、東京ビッグサイト(東京・江東区)で開催された。来場者数は合計で11万9266人(前年比100.4%)と、二輪業界に対するユーザーの関心の高さが依然として強固であることを示す結果となったが、このTMCSを主催する日本二輪車普及安全協会(日本二普協)は5月25日、来場者を対象に行った「東京モーターサイクルショー来場者調査」の結果を発表した。
アンケートではTMCSの満足度をはじめ、各イベント・ショーの評価、再来場意欲、バイクへの興味・関心度などを調査。有効サンプル数は1251件にのぼった。また、自工会の二輪車情報サイト「MOTOINFO(モトインフォ)」は、大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーで、20代以下のユーザー156人を対象とした独自調査を実施。彼らがバイク免許を取得したキッカケや、バイク選びで重視するポイントなどを探った。
今回はこれら2つの調査結果をもとに、若年層のバイクへの興味・関心度について検証していく。なお、日本二普協とモトインフォの各質問は、ともに複数回答可となっている。
まず、日本二普協による「バイクに興味を持ったキッカケ」という質問の回答を見てみる。最多となったのは、『一人で行動したいと思ったから(24%)』。次いで、『家族・友人・知人の影響(18%)』、『キャンプやアウトドア・レジャーに良いと思ったから(14%)』、『趣味の移動に利用できそうだから(14%)』と続く。
ここで注目したいのは、『Instagramや他のSNS・YouTube等の画像や動画を見て』という回答が、わずか3%に留まっていること。この調査の回答者は、「会社員・公務員・自営業」が全体の80%を占め、「大学生/専門学校生」は4%となっているため、大半が30代以上の年齢層と考えられる。
この結果を踏まえ、モトインフォによる「バイク免許取得のキッカケ」という質問の結果を見てみると、様相は一変する。最多となったのは、『新しい趣味(43件)』。次いで、『ツーリングキャンプ(40件)』『家族・知人の推薦(37件)』と続き、4位に『You Tube・SNS・TVなど(26件)』がランクインしているのだ。この26件という数値は全体の約15%となっており、全世代を対象とした日本二普協による調査と比べて存在感が際立っている。この対比から、若年層に対してSNSやYouTubeなどから発信される情報が、いかにバイクデビューの後押しとなっているかが窺える。
この他、モトインフォの若年層における「バイク選びで重視するポイント」という質問を見てみると、昨年に引き続き『デザイン(119件)』が最多となっている。これに『価格(74件)』『性能(57件)』『タイプ(45件)』『ブランド(30件)』が続く。デザインが頭一つ飛び抜けているこの結果から、若年層の多くは自分のファッションやライフスタイルに合うかどうかを重視して、バイク選びを行っていることが分かる。
警察庁が6月24日に公表した「令和7年版 運転免許統計」によると、二輪運転免許の交付件数(新規・併記合算)は、大型二輪、普通二輪、原付の全区分で前年をやや下回る結果となった。ただ、年齢別のボリュームゾーンを見てみると、大型は20歳~24歳(1万1342人)、普通は16歳~19歳(4万1483人)、原付は16歳~19歳(4万8424人)となっているのだ。また、各免許区分における20代以下の割合は大型が約35%、普通が約62%、原付に至っては約83%に達しており、若年層が極めて重要なターゲットであることを示している。
上記のように、若年層がデジタルコンテンツを通じて情報を得る傾向を踏まえれば、SNSやYouTubeなどを活用した情報発信の重要性は、より一層増していくだろう。インスタグラムのリールやYouTubeショートといった15~30秒程度の縦型ショート動画など、彼らに寄り添ったプロモーションのアップデートこそが、今後の二輪市場の活性化、ひいては新規ライダー獲得の大きなカギを握っていると言えそうだ。
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