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カスタムジャパン、電動バイクの普及に向け1月から実証実験を開始

公開日: 2022/01/26

更新日: 2022/09/06

株式会社カスタムジャパン(以下、カスタムジャパン)。「ノル人をツクる」をコンセプトに、日本全国でオートバイ部品の供給を展開する会社…と、説明する必要がないほど、二輪業界で知られている会社だ。そのカスタムジャパンが、次世代電動モビリティ事業として電動キックボードのブランド「eXe(エクス)」を立ち上げ、スタンダードタイプの「eXe1」、オフロードタイプの「eXe2」の販売を開始したのが2020年12月。エクスシリーズは保安基準に適合しており、公道走行が可能なモデルとして注目を集めている。

エクスカーゴを実験車両として提供し、様々な課題やデータを収集

<center>「eXe CARGO2」</center>
「eXe CARGO2」

それから1年後の2021年12月、電動モビリティ事業の第2弾として発表されたのが、「eXe CARGO1(エクスカーゴワン)」と「eXe CARGO2(エクスカーゴツー)」。両車ともに、キックボードタイプではなく、スクータータイプで、航続距離100㎞スペックを有している。また、この1月から、電動二輪車の普及に向けた実証実験を行うことも発表された。実験の対象となるのは、デリバリー事業者や卸売市場。それらに車両を貸し出し、性能面や利用状況を調査する。

現在、何かと話題を集める電動モビリティだが、電動バイクは電動自動車に比べてボディが小さく、バッテリーの搭載量に制限がある。また、高性能バッテリーの低価格化も難しいのが現状。充電の頻度や手間、航続距離の問題などが、電動バイク普及における壁になっている。その反面、卸売市場などでは車両乗り入れが電動車両のみになっているところも少なくない。

カスタムジャパンでは、実証実験にエクスカーゴを実験車両として提供し、様々な課題やデータを収集することで、今後の電動車両開発にフィードバックしていく。

ご存知の方もいるだろうが、東京都は『ゼロエミッション東京戦略』において、2035年までに、都内で販売される二輪の新車を100%非ガソリン化する、としている。つまり、今のエンジンが主役ではなくなる日は、そう先の話ではない。その時、主役に躍り出るのが電動モビリティとは限らないが、そこに現在一番近いのが電動であることは間違いないであろう。

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