公開日: 2022/06/29
更新日: 2022/09/06
ホンダは6月9日、山梨県のPICA山中湖で、日本限定の新型ロードスポーツモデル「HAWK11」の報道試乗会を開催した。
HAWK11は、「速くない、でも少し速い。大人の、つかの間の至福」をコンセプトに開発されたモデル。東京モーターサイクルショーで初公開されて以降、その個性的な見た目から賛否両論が飛び交うなど、大きな話題を集めている。
HAWK11は、既存の車体を活用しながら、現行のラインアップとは異なる位置付けの派生展開として、市場規模、設定台数に対応した作り方などの検討成果も取り入れた開発を行う「アーキテクチャーシリーズプロジェクト(ASP)」という発想から生まれている。そのため、「CRF1100LAfrica Twin」や「Rebel1100」、「NT1100」と同じ水冷直列2気筒1082㎤エンジンを搭載。また、アフリカツインのフレームを使用しながら、ワインディングを楽しめるスポーツモデルを追求している。
車体は、セミダブルクレードルフレームに前後17インチホイールを組み合わせ、キャスター角を25度に設定。また、マフラーを上向きに配置してバンク角を維持しつつ、セパレートハンドルによる前傾姿勢のライディングポジションとすることで、高いハンドリング性能を確保している。なお、車重は214㎏、シート高は820㎜。
機能面では、ダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する「スロットバイワイヤシステム(TBW)」や、フロントタイヤの浮き上がりとリアタイヤのスリップを緩和する「Hondaセレクタブルトルクコントロール(HSTC)」を採用。また、「スタンダード」「スポーツ」「レイン」に、自身でカスタムできる「ユーザー」を加えた4つのライディングモードやABSを標準装備している。
同モデルについて、ホンダ企画部の森口雄司さんは次のように説明する。
「創りたかったのは『すごいバイク』ではなく、半日の自由を見つけ、出掛けて『楽しいバイク』です。若かりし頃からの経験を経て『バイクと付き合える時間』を熟知した大人のライダーの琴線に触れるモデルを目指しました」
メーカー希望小売価格(税込)は139万7000円。カラーは、パールホークスアイブルーとグラファイトブラック。予約受付はすでに始まっており、9月29日より発売される。
見た目の印象からフレームが硬かったり、曲がりにくかったりと、少し癖のあるモデルなのかなと先入観を抱いていました。けれども、ワインディングで試乗した際に素直に反応してくれたため、想像していたよりも乗りやすいバイクであることが分かりました。また、取り回しの時は少し重量があるなと思いましたが、跨るとその重さを感じませんでした。
足つきは、シートやサイドがかなりスリムになっているので、足を真っ直ぐ下すことができます。そのため、見た目よりもいいなと感じました。HAWK11ですが、コーナリング後の立ち上がりでアクセルを開けた時の力強さに、ものすごく興奮しました。
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