公開日: 2023/12/13
更新日: 2023/12/25
警察庁は12月21日、「二輪車車両区分見直しに関する有識者検討会」の報告書を発表。最高出力4kW以下に制御した125cc以下の二輪車を「新基準原付」とすることを明らかにした。
警察庁では9月より3回にわたり有識者検討会を開催し、検討を行ってきた。主には安全性や運転の容易性が一般原付と同等と評価できるかどうかがポイントとなった。評価にあたっては、技能試験官やバイクを運転したことのない一般の運転者が実際に複数のバイクに試乗し検証。その結果、運転した際の特性は現行の原付バイクとほぼ同じ、との評価を得た。
今後、道交法の見直しや新基準原付の扱いが、現行原付と整合するよう関係諸制度を改めることになるが、大きなポイントの一つとなるのは外観上の区別。小型限定普通二輪と区別するため、「外観上の識別性」を確保する。
また、最高出力の制御を解除できないようにするため、汎用工具では出力制御部のカバーを取り外しできないようにし、電子的な制御との組み合わせによる不正改造防止のための措置を講じる。さらには、原付免許で出力を制御していない小型自動二輪車の運転ができるようになったとの誤解を生まないよう、告知についても徹底する。
本件については、新たな展開が分かり次第、お伝えする。
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