公開日: 2026/03/25
更新日: 2026/04/02
コーヒーが眠気覚ましに効く。これは多くの人が知るコーヒーの代表的な効能だろう。この効果はカフェインの覚醒作用によるものであり、中枢神経を刺激して、眠気を感じにくくさせる働きがあるという。
そんなカフェインには眠気覚まし以外にも様々な効果が存在する。例えば、血管を収縮させる作用があるため、脳血管の拡張を抑えて片頭痛を緩和させることが可能だ。実際にその効果は、市販の頭痛薬でも活用されている。その他にも、疲労感の軽減や解熱鎮痛作用など日々の健康をサポートする効能があるのだ。
こうした効果は、摂取してから30~90分後に現れ始める。また、体内にとどまりやすいという特徴があり、摂取した成分が半分になるまで約6時間を要するという。もし、日中の眠気を抑えつつ集中力を維持したい場合は、朝や昼にコーヒーを飲むのが効果的である。
様々な効果を兼ね備えるカフェインだが、摂取量を間違えれば心身に深刻な影響を及ぼす危険がある。短時間で多くのカフェインを摂取すると、めまいや心拍数の増加、興奮、震え、不眠などの中毒症状を引き起こす可能性があるのだ。軽度であれば成分が抜けることで症状は落ち着くものの、過剰に摂取すると不整脈や呼吸不全、てんかん発作、幻覚などの症状が現れるという。
また、離脱症状が生じる可能性もある。いわゆる依存症の一種であり、長期的にカフェインが体内に残っている状態が続くと、成分が無くなることで不調が生じるのだ。酷い頭痛が特徴的な症状であり、カフェインを抜いてから12~24時間後に現れる。1~2日後にピークを迎えると2~9日もの間、症状が続くという。この時、カフェインを摂取することで一時的に回復することはできるものの、依存のサイクルに囚われたままであり、根本的解決には至らないのである。
そんなカフェインだが、コーヒー以外にも紅茶やエナジードリンクなどの様々な飲み物に含まれている。2003年に施行された食品安全基本法に基づき内閣府に設置された食品安全委員会が公開している食品中のカフェイン濃度を見ると、コーヒーが100mlあたり60mgなのに対し、紅茶は同量で30mgを有している。また、エナジードリンクは製品によって含有量は異なるものの100mlあたり32~300mgと、コーヒーの5倍にあたるカフェインが含まれている製品もあり、摂取量を間違えれば中毒症状を引き起こしかねない。
日本では現在、カフェインの効き目に個人差があることから、1日の摂取許容量が設定されていない。一方海外では、カナダ保健省が1日の上限の目安を掲示しており、健康成人で最大400mgとしている。この数値を上回ることで必ずしも健康状態に影響を及ぼすわけではないが、健康を維持するための基準として念頭に置くべきだろう。
日常的に飲まれる物に含まれている成分だからこそ、適量を意識することが重要となる。コーヒーが好きなのであればカフェインレスコーヒーを飲み始めてみる。また、飲み物の成分表示を確認してみるなど、日々の意識を変えていくことが、自身の健康を守ることに繋がるのだ。
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