電動バイクKizuki

インドアスポーツ施設『e-TRAIL PARK』が海老名にオープン。ここは、電動バイクのフィールドアスレチック!?

公開日: 2021/09/29

更新日: 2021/10/06

 レンタル819を運営する株式会社キズキレンタルサービスは8月19日、神奈川県海老名市にあるショッピングセンター「イオン海老名」内にインドアスポーツ施設の「e‐TRAIL PARK」をオープンした。これは、屋内に設定されたコースを電動バイクで走ることができるというもの。ショッピングセンターという場所柄もあり、施設には家族連れやカップルなどが訪れていた。

ショッピングセンターなら、不特定多数の人にバイクを訴求できる

事前説明を行う、キズキのEV事業部・加藤 卓さん

 電動バイク。その存在はもう随分と知られたものになってきているが、実際に乗ったことのある人はまだ限定的ではないだろうか。

「電動バイクって、どんなモノなの?」という疑問に応える施設が、『バイクの日』の8月19日、神奈川県海老名市に誕生した。『e‐TRAIL PARK(イートレイルパーク)』がそれだ。

「7月末にレンタル819と電動バイクの販売をスタートしており、8月19日に電動バイクが体験できる『イートレイルパーク』をオープンしました。3業態の集まるこの場所を『モトパラ@エビナ』と呼んでいます」

 こう話すのは株式会社キズキ・EV‐Bike事業部の加藤卓さん。イートレイルパークを仕掛けたのは、レンタル819を運営するキズキ。1か月ごとにバイクを乗り比べ、購入するバイクを決定する『クラベガイ』や、電動バイクのセレクトインポーター『XEAM(ジーム/株式会社MSソリューションズ)』との電動バイクレンタル・販売に関する業務提携など、次々と新しい施策を打ち出している。同社の新しい提案が「モトパラ@エビナ」であり、「イートレイルパーク」である。ユニークなのは、オープンしたその場所だ。

「海老名市にあるショッピングセンター『イオン海老名』内に出店しました。ウチは、オートバイの販売やレンタルを手がけているので、事業を継続していくには、オートバイユーザーの拡大が必要なのです」

 これは現在バイクライフを楽しんでいる人だけを対象にするのではなく、以前乗っていたけど今は乗らなくなった人、免許を取ったけど全然乗っていない人、自動車の免許は持っているけど原付に乗ったことのない人や学生。こうした人たちへのアプローチの意味があるのだ。

「例えば、イートレイルパークを箱根のバイカーズパラダイスに作ったら、利用者の多くはライダーの方たちだと思います。でも、街の中にあるショッピングモールなら、不特定多数の人にオートバイを訴求できます。また、電動バイクを体験できるだけではなく、サーロン(パーク内で体験できる車両のブランド)とジームの車両が展示されているので、サイズ感などを直接目で確かめることもできます」

走行前には入念にストレッチ

 取材日は9月の日曜日。ショッピングセンターということもあり、体験するしないは別として、パークを訪れるのは家族連れも多く、バイカーズパラダイスとは明らかに客層が違うことはひと目で分かった。

 パークの広さはコースだけで約850平米。そこに、初心者用の練習エリアのほか、スラロームやパンプトラックなどの中級者コース、立体一本橋や波状路などの上級者コースが設定されている。まるで、電動バイクのフィールドアスレチックといった印象だ。体験する人のスキルを問わず、楽しめるようになっているのだ。

「MTB(マウンテンバイク)を楽しんでいる方は、免許がなくても、相当なスキルを持っていたりします。インストラクターよりも上手にコースをクリアしていく人もいるので、教えるほうも大変です(笑)」

 原付以上の免許保有者が対象ではあるが、この話にもあるように、パークを利用する際にバイクの免許は必須ではない。中学生以上で身長は150㎝以上(両足がつく人が対象)、自転車に乗れる人であれば、誰でも体験可能。

「今のところ、体験された方の最高齢は65歳。若い人では男性が21歳、女性が22歳です。10代や学生さんをもう少し取り込んでいきたいですね」

初心者講習があるので、バイク未経験の人でも安心して遊べる

パレットの上を走行。実際に走ると、10分ちょっとで息が上がる

 体験用に用意されているのは、サーロンの2モデル。サイズや出力が違っており、1つは原付一種相当、もう1つが原付二種相当となっている。取材に訪れた時、ご夫婦が体験しており、その様子を見ていると、旦那さんは原付二種、奥さんは原付一種に乗っていた。

「最初から原付二種相当に乗っていただくのではなく、バイク経験の有無などから判断して、車両を貸し出しています。また、初めてご利用になられる方、バイクの操作に不安のある方や不慣れな方には、初心者講習を受けていただいています」

 初心者講習は、おおよそ40分が1セットになっており、最初の約20分がコースを走る上での注意事項確認と準備運動。後半の20分が実際のコース走行となる。

 また、すぐに障害物のあるコースに出るのではなく、まずは練習エリアで基本的な乗り方がレクチャーされる。この時、インストラクターが、参加者の技量を見極めて、コースに出られるかを判断。バイク未経験の全くの初心者の人などは、練習エリアでの走行時間を増やし、インストラクターが大丈夫と判断してからコース走行となる。前述したご夫婦の奥さんは、ずっと練習エリアでの走行となったが、バイクへの理解が深まったようだ。

「旦那さんはバイクを買いたい。それで、奥さんをここに連れてきて、体験させたようです。走行後、奥さんに話をお聞きしたら、『ここに何度か来て、バイクに慣れてきたら免許を取ってみたい。そして、夫婦でツーリングしてみたい』とおっしゃっていました」

 ショッピングセンターというロケーションなので、家族連れなど女性を伴って訪れる人が非常に多い。見ていた限りでは、一人での来店や男性同士で来店するケースよりも、女性と一緒に来店する人のほうが多かったという印象がある。

「現在のところ、体験される方は、男性が75%、女性が25%くらいです」

 取材した数時間で、体験した人は10人。そのうち、女性が3人。その3人とも、夫婦で来店し、旦那さんと一緒に体験していた。

 消費者の動向として、何年か前からよく言われているのは、『モノ消費』から『コト消費』への変化。単にモノを買うことではなく、何かを経験することに対価を払うという傾向だ。この、イートレイルパークは、まさにコト体験そのもの。

 二輪販売店としては、ツーリング企画の目的地にするもよし、店のお客さんにバイク関連情報として提供するもよし。キズキでは、イートレイルパークを通して『バイクユーザーの拡大を狙う』としているが、普通にバイクに乗っているだけでは味わえないようなコースを走ることができるので、バイクユーザーでも存分に楽しめる。

e-TRAIL PARK 体験談

写真左が阿田子さん

~天候に左右されずに遊べるのがいい!~
「バイクに乗ること自体が久しぶりだったので、楽しかった。電動バイクはギアもないし、エンジンでもないから感覚は全然違うけど、スクーターだったら違和感は少ないかな。ジェットスキーとか、そういう感覚に近いかもしれないですね。音がしないので、何かの拍子でスロットルをひねってしまうと動いて怖いけど、手首につけるヒモにキルスイッチがつながっていて、不意に動いても止まるようになっているので安心して遊べました。室内だから、天候に左右されずに遊べるのがいい。シネコンを備えたショッピングセンターにあるから、妻と子供が映画を見ている間に遊べるのもいいですね」(T.Aさん・50代・会社員)

~20分しか乗っていないのに、汗だくです。~
「実は、電動バイク(ZERO SR)に乗っているんです。レンタル819さんが、箱根のバイカーズパラダイスで電動バイクのレンタルをしているじゃないですか。一度試してみたいと思っていたところに、海老名に『e-TRAIL PARK』ができたと聞いて、これはもう体験しないと、と思い遊びに来ました。初めてのサーロンなので、ワクワクドキドキしました。速いとか、軽いとかじゃなくて、普段やりなれていないことをするので、いつもと全然カラダの動きが違う。実力不足を感じました。20分しか乗っていないのに、汗だくです(笑)。また、乗りに来ます。次はいつ来ようかな、ともう思っています」(阿田子さん・49歳・会社員)


【e-TRAIL PARK】
神奈川県海老名市中央2-4-1 別館1階
◎料金
<初めての方>
登録料/550円(初回のみ)
講習料/1320円(初回のみ)
<コース走行料>
レンタルEVバイク+コース走行料(1回・約20分)/1650円
<レンタル>
ヘルメット(1回)/ 330円(着用必須・持込可)
プロテクター(1 回)/ 330円(着用必須・持込可)

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