ホンダニューモデル

ホンダ「E-Clutch」、構想から約10年の時を経て量産化達成!

公開日: 2024/06/20

更新日: 2024/06/24

ホンダは5月30日、日本サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市)で「CB650R/CBR650R E-Clutch」の報道試乗会を開催した。

アクセルを開けたままシフトダウンをしても安定感抜群

アクセルを開けたままシフトダウンをしても安定感抜群
アクセルを開けたままシフトダウンをしても安定感抜群

Eクラッチは、二輪車用有段式トランスミッションのクラッチコントロールを自動制御し、ライダーがクラッチレバーを操作しなくても発進、停止、走行中の変速を可能にする世界初の技術。高いスポーツ性能を発揮しながらも、快適性と安心感を高い次元で融合させたクラッチ機構となっている。また、電子制御によるクラッチコントロール中でも、ライダーがクラッチレバーを操作すれば、マニュアル車と同様に、手動によるクラッチコントロールも行うことができる。

Eクラッチは、ギアポジションがNの状態でメインスイッチをオンにすると自動的に有効になり、クラッチ自動制御インジケーターがメーターに点灯する。スロットルを開けたままシフトアップができるため、よりスムーズで素早い変速が可能となっている。また、ギアポジションが高すぎる場合は、メーターにダウンシフトマークとギアポジション表示灯が点灯する。なお、Eクラッチ搭載車は、6速など高域発進も可能だが、ホンダは適切なギアでの走行を推奨している。

クラッチタイプ比較表 出典:Honda 公式サイト
クラッチタイプ比較表 出典:Honda 公式サイト

Eクラッチは、約10年前に前身技術「クラッチ自動制御システム」として開発が行われていた。量産化に向けて様々な課題に直面し、開発が打ち切られるような憂き目に遭ったこともあった、という。そのような中、度重なる困難を乗り越え、構想から10年の時を経て量産化を達成した。

Eクラッチについて、開発責任者を務めた完成車開発部の小野惇也さんは、次のように説明する。「モーターでクラッチをダイレクトにコントロールする機能は、ロボティクスのノウハウも取り込んでいます。Eクラッチを搭載することで、ライダーはよりスポーティーに、より疲労を軽減して走ることができます。マニュアル操作も可能なので、ビギナーからベテランまで幅広いお客様に、街中からワインディング、スポーツライディングまで幅広いシチュエーションで、質の高いライディングフィールを提供します」

また、大型モーターサイクルカテゴリーゼネラルマネージャーの坂本順一さんは、他のモデルに先立ち、CB650RとCBR650RにEクラッチを搭載した理由について説明。両モデルは世界中で年間3万台を超える販売台数を記録し、幅広い層に支持されていることに触れ、「お客様1人ひとりに、バイクライフをより豊かに末長く楽しんで欲しい。その思いを伝えるために、グローバル視点で多くのお客様に体験していただける」からと語った。

メーカー希望小売価格(税込)は、CB650R E-Clutchが108万9000円。CBR650R E-Clutchはカラーによって異なり、グランプリレッドは118万8000円、マットバリスティックブラックメタリックは115万5000円。E-Clutch非搭載車との価格差は5万5000円となっている。6月13日より、ホンダドリームで発売を開始している。なお、Eクラッチは今後、他モデルにも順次拡大予定となっている。

柴田直美さんによる試乗インプレ

柴田直美さんによる試乗インプレ
柴田直美さんによる試乗インプレ

Eクラッチは、自分の感覚に合ったシフトのアップダウンができます。半クラッチで繋いでいる感覚もしっかりあり、バイクの挙動もかなり安定しています。試乗中、4速でコーナーに入りましたが、加速がすごく滑らかでした。また、アクセルを開けたままシフトダウンしても、回転数は上がりますが、体が置いていかれるような急減速もないので、すごく快適で安心感がありました。誰でも上手なシフト操作が体感できます。ぜひ、みなさんも体感してみて下さい!

【柴田直美さん略歴】
しゃべり屋ライターバイク乗り、千葉県二輪車安全運転指導員、ピラティスインストラクター。MCやリポーター・ライター・ボートレース、などマルチに活躍。女性ライダーイベントMerrily Motoの企画運営も行う。愛車はCB400SBやCT125ハンターカブ、CRF125Fなど。趣味はバイク、山登り、ねこ、公営競技、茶道、華道など。
◎柴田直美Official Blog
◎X(Twitter)
◎Instagram



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