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3分でわかる中古車ビジネスの“ツボ” 「私は、これで店を変えました」ユーザーの本音とは?

公開日: 2026/05/15

更新日: 2026/05/18

何度か来ていたユーザーが突然来なくなる。バイクを見に来たユーザーとは話も弾んだのに、その後、姿を見せない。どこの店でもあることだろうが、なぜ来なくなったのか、そこには思いも寄らないことが隠れていたりする。どんな理由で、その店に行かなくなったのか、ユーザーに聞いた。

良かれと思ってしたことでも、逆効果になることもある

※写真はイメージです
※写真はイメージです

『好きなバイクを買わせて』
「あるショップで以前から乗りたいと思っていたCB400SFを見つけました。でも、当時の現行モデルではなかったので、ネットで中古車を探しまくり、やっと『現車を見てみたい』と思うバイクにめぐり逢いました。早速、その店に連絡して見に行き、話をしたところ、『それよりも、このCBのほうが程度いいよ』など、私の欲しいCB以外のCBを薦めてくるのです。やっと見つけた、自分の希望通りのバイクだったので、自分の希望を押し通して購入しましたが、それ以降、その店に行くことはなかったですね」

店としてはユーザーの話を聞いて、より良いバイクを薦めていたのだろうが、中古車は一物一価。「このバイクでないとダメなんだ」という人が来店することもある。

例えば、GPZ900Rには、A13にだけパールクロームイエロー×ブラックパールという色が存在する。これがどうしても欲しいという人に、赤黒や緑のGPZを薦めても「この色じゃない」となるだけ。なぜそのバイクが欲しいのか、どんなバイクライフを思い描いているのか、などをしっかりと聞いた上で提案しないと、良かれと思ってしたことでも逆効果になることがあるのだ。


『買うのは、私ですけど?』
前の例と似ているが、店のスタッフに対してではなく、お客として来店していた他のユーザーに対すること。

「バイクを点検した際、店のスタッフと『これつけてみたいけど、どうなの?』みたいな話をしていたんです。そうしたら、横で違うスタッフと商談していたお客さんが、『それ、良くないよ。俺のつけているのと同じやつがいいよ』など、いきなり口を挟んできたんです。自分がそれを選んだ理由をいろいろと話してくれたんですけど、それはそのお客さんがその製品を選んだ理由であって、私の考えとは違った。仕方ないのでひと通り聞いて、検討してみますねと答えましたが、その間ずっとスタッフさんはそのお客さんを制止することなく黙って見ていました。この店に来て他のお客さんと出くわすと、こうなる可能性があるのかと思い、行かなくなりました」

もちろん、大いに参考になる話をしてくれるお客さんもいる。ただ、単に自分の考えを押し付けるだけになっている、ということもあるのが現実だ。参考になる意見も言ってくれるので判断は難しいところだが、横から他のお客さんが口を挟んできた場合、時には「選ぶのも買うのも、こっちのお客様」であることを伝えるのも大切だ。

バイク以外のところで評価を下げるのは、もったいない

※写真はイメージです
※写真はイメージです

『このトイレは、ちょっと使いたくないかも』
「外観がオシャレな感じだったので、その店に入ってみました。最近はキレイな店も増え、クルマのディーラーのようなところもある。その店も外観と店内はキレイだったのですが、トイレに入ったところ、これはちょっと使いたくないなと感じちゃったんです。トイレは直接肌が触れる場所。外出時は消毒スプレーを持ち歩いているので便座をすぐに除菌できて安心なんですけど、それでもある程度はキレイなトイレであってほしい。その店は家から近く、欲しかった車種の置いてある店でもあったんですけど、その店じゃなく少し遠くの店でバイクを買いました。やっぱり、清潔感は大切です」

このような話は、これまでに何度か小誌でも取り上げてきた。女性に配慮したトイレにして評価をアップさせた店の話を取り上げたこともある。バイク自体に関係ないところと思うかもしれないが、トイレに限らず、店内・ピットの整理、ユニフォームや手の汚れなどユーザーはいろいろなところをチェックしているものなのだ。

・・・・・


さて、せっかく、ユーザーの目に留まるバイクを置いていたり、気を引く店づくりをしていても、他のところで評価を下げて販売のチャンスを逃してしまっていたらもったいない話だ。今年もバイクシーズンが本格的に始まり、ユーザーの来店頻度も増えてくる頃。バイク以外のところで評価を落としている部分はないか、自分やスタッフ、店をチェックしておこう。

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